和歌山県海南市にオープンした、日本一の開架冊数となる5万冊の絵本を蔵書する市立図書館 ( 総蔵書数15万冊 )。ホール、託児所、カフェなども備える。藤森泰司アトリエは、インテリア・家具デザインを担当。開架ゾーンは、「絵本のライブラリー」(2F)、その他の児童書を中心とした「こどものライブラリー」(3F)、学習席や閲覧ラウンジを含めた一般書の「メインライブラリー」(4F) という3つのフロア構成となっている。それぞれの領域の中で、本への関わり方から広がる、ここでしか体験できないさまざまな “居場所” をつくることを模索した。
子供達が自由に駆け回ることができる図書館。ファブリックで包まれたクッション性のある “柔らかな本棚” は、まさにその象徴である。安全性や吸音性能といった機能性と共に、その連なりによって発見的な空間 / 風景を生み出している。